学ぶこと
前編ではアナリティクスタグ/FirebaseSDKを利用して、イベントとその詳細であるパラメータの形でデータ収集を行うことが「標準的」だと学びました。
本記事ではGA4に追加的なデータ収集を行う方法について引き続き勉強していきたいと思います。
タグのカスタマイズ
追加的なデータ収集を行う方法としてアナリティクスのカスタマイズがあります。カスタマイズを行うと以下のようなことが可能にあります。
ユーザー行動の詳細化
すでに収集しているイベントにパラメータを追加する方法で、アナリティクスタグ内に任意の記述を行いタグをカスタマイズする方法。
- first_directory=/〇〇〇/
- topic=〇〇
- author=〇〇
追加的なユーザー行動の計測
aタグ内に「onClick=”gtag(‘event’, ‘event_name’, {‘image’: ‘imageName’})“」など記載して追加的にユーザー行動を収集する方法
追加的に収集するユーザー属性
会員ランクやオフラインイベント参加有無、ユーザーの環境(言語設定や好みのフォントサイズ)といった属性を、新規に「ユーザープロパティ」として収集する方法で、これに関してもアナリティクスタグ自体をカスタマイズして行います。
ユーザー識別の精度向上
GA4はユーザーを精度高く識別するために、ユーザーガログイン時に利用するID(ログインID)を使うことができます。アナリティクスタグ自体にuser_idを記載することで、User-IDしてログインIDをGA4に送ることができます。
イベントの変更
「イベントの変更」はすでに収集してるイベントの「イベント名」や「パラメータ名」、「パラメータの値」を追加変更する機能のことです。
例:ユーザー行動(→page_viewというイベント発生)→イベントの中にはpage_location=〇、pagetitle=〇などのパラメータ値が存在しているが、任意の条件を指定し合致した場合に、イベント名やパラメータ名、パラメータの値を変更する方法
例:「ページタイトルが〇〇に一致」という条件を作成し、page_locationが実際に〇〇だった場合、content_groupというパラメータを付与する!などといった指定が可能。
イベントの作成
「イベントを作成」はすでに収集してるイベントの「イベント」のうち、特定の条件に当てはまるイベントに別の名前をつけることで作成します。
例えば、「ページタイトルに"ありがとうございます"を含むページが表示されたとき、「view_thankyou_page」という新規のイベントを作成したいときに有効。
「ソースイベントからパラメータをコピー」に関しては元のイベントとなるpage_viewに含まれているパラメータを引き継ぎますよ!という意味です。
オーディエンストリガー
オーディエンスとは「特定の属性や行動を条件にして、サイトに訪問したユーザーをグループにした際に識別用につけた名前」のことです。以下オーディエンスの例。
- メルマガから訪問したことのあるユーザー
- 特集ページでスクロールしたことのある神奈川県のユーザー
- 1週間に3回以上サイトを訪問したことのあるユーザー
オーディエンスとリーガーとはあるユーザーが上記のような「オーディエンスに入ったとき」にイベントを送信する機能です。
例えば、以下は「7日間で3回訪問したユーザー」とう条件で「サイトのファン」という名前のオーディエンスを作成している画面です。ユーザーがオーディエンスに入ったとき「increase_a_site_fan」という名前のイベントを送信する「オーディエンストリガー」も合わせて設定しています。
※「オーディエンスのメンバーシップが更新されると追加のイベントがログに記録されます」にチェックを入れると、一人のユーザーにつき一回?それとも条件を満たす旅にイベントを飛ばすか…という設定。チェックを入れれば後者となる。
メジャメントプロトコル(測定プロトコル)
「メジャメントプロトコル」は、POSなど「アナリティクスタグを導入できないシステムで発生したユーザー行動を、システム的に直接GA4に送信する方法です。