学ぶこと
コンバージョン、オーディエンス、カスタム定義、データ設定など学んでいきます。
コンバージョン
コンバージョンはもともと「転換」という意味です。一般の(匿名)のサイト訪問者が名前やメールアドレスのわかる「リード」や、商品を購入してくれた「お客様」に転換するところから派生して、「サイトで発生してほしいイベント」や「目標の達成」などを指すようになりました。
具体的には「お問い合わせ完了」や「イベントの申し込み」など、サイトにとって重要なユーザー行動にはラベル付けをし、GA4上でその件数をカウントできます。
そのために、イベントを指定してコンバージョン設定を行う必要があるのです。
※コンバージョン設定は管理>コンバージョンからイベントを指定するだけで完了しますし、新規登録したい場合は「新しいコンバージョンイベント」を押下します。
推定コンバージョン
GA4は直接観察できないコンバージョンを、機械学習を利用して測定する機能があります。その機能をコンバージョンモデリングと呼びます。コンバージョンを起こしたユーザーが行った行動と、そうでないユーザーが行った行動を比較し、類似していると判断した場合にコンバージョンしたと推定されたコンバージョンをコンバージョンをカウントしています。
カウント方法
2023年4月に、これまで「コンバージョン設定したイベントの発生回数をカウントする」というカウント方法に加えて、「コンバージョン設定したイベントの発生をセッションに1回だけカウントする」というカウント方法が加わりました。
測定方法によってコンバージョンの発生回数が変わるため要注意。
オーディエンス
オーディエンスとは「特定の属性や行動を条件にして、サイトをサイトを訪問したユーザーをグループにした際、識別用につけた名前」のことですオーディエンスは以下の2つの方法で利用できます。
レポートで利用できる
例えば、「メルマガから訪問したことのあるユーザー」のユーザー数、セッション数、コンバージョン数、コンバージョン率など可視化が可能です。
Google広告とリンクすればターゲティングに使える
例えば、「メルマガから訪問したことのあるユーザー」をGoogle広告にリンクし、それらのユーザーに広告を見てもらうことができます。
予測オーディエンス
GA4では、機械学習を使って「予測オーディエンス」を作成することができます。
例えば、7日内に購入しそうなユーザーなど、5種類が作成可能です。
カスタム定義
GA4では、収集しただけで自動的にレポートで利用できるようになっているデータと、レポートで利用するには「ひと手間」掛けなければいけないデータがあります。カスタム定義とは収集したデータをレポートで利用するために必要な手順となります。
カスタムディメンション
〇〇べつの~と言い換えることができます。また収集したデータをレポートの「ディメンション」として利用できるようにするための設定となります。(設定項目に「範囲」があり、「イベント」と「ユーザー」の2種類があります。)
カスタムディメンションの設定は管理>カスタム定義>カスタムディメンション>カスタムディメンションを作成から行います。
範囲がイベント
収集したパラメータ(ユーザー行動に印をつけたもの)をレポートで使いたい場合に選択してください。
範囲がユーザー
収集したユーザープロパティ(ユーザー属性に印をつけたもの)をレポートで使いたい場合に選択してください。(例:会員ランクなど
カスタム指標
数値のことです。収集したデータをレポートの「指標」として利用できるようにするための設定。(設定項目に「範囲」があり、「範囲は」と「イベント」の1種類です。)
カスタム指標の設定は管理>カスタム定義>カスタム指標>カスタム指標を作成から行います。
データ設定(データ収集)
管理>データ設定には、「データ収集」「データ保持」「データフィルタ」「チャネルグループ」のメニューがあります。
- データ収集:「Googleシグナル」を利用するかどうかの設定
- データ保持:未集計のデータをどれくらいの期間保持するかの設定
- データフィルタ:開発者、内部関係者のサイト利用を除外する設定
- チャネルグループ:流入経路に条件を付与してグループ化する設定
データ収集:Googleシグナルとは
デバイスIDを利用した場合、同一ユーザーが計測対象サイトを別の端末でアクセスした際に、別ユーザーと判別してしまうが、「Googleシグナル」を有効にすると同一ユーザーとして判別可能になります。
※ユーザーはGoogleアカウントにログイン、かつ広告のパーソナライズをオンにしている場合に使用できます。
自分が広告のパーソナライズにオンしているか、確認する場合は、こちらのURLにて確認できます。
データ保持
GA4は、レポートを作成するデータを内部的に2種持っています。一つは収集済みのデータ、もう一つは未集計のデータです。それぞれの特徴は以下の通りです。
管理>データ設定>データの保持から設定できる データの保有期間は未集計のデータだけ(ユーザーデータやイベントデータ)に影響します。
集計済みのデータは標準的なレポート作成に利用され、未集計のデータは探索レポート作成時に利用されます。
保有期間設定方法
イベントのデータの保持期間が2カ月、14カ月のどちらかを選択可能です。初期値は2カ月なので、最初の設定で14カ月に設定しておきましょう。(※2カ月では前年対比などができません)
「新しいアクティビティのユーザーデータのリセット」という項目がありますが、こちらはユーザーが再訪問したときにデータ保有期間を延長するかどうかの設定です。リセットする場合は再訪問した時点から2カ月、または14カ月にデータの保有期間が再設定されます。
チャネルグループ
チャネルグループとは「参照元」、「メディア」、「キャンページ」などの流入経路に関する属性に条件を付与してグループ化する機能です。分類されたグループは「チャネル」と呼ばれます。
チャネルグループには
1.デフォルトチャネルグループ
2.カスタムチャネルグループ
の2種類があり、1.は誰でも利用でき、2.は自分の環境に合わせてカスタマイズして作成します。
「参照元」「メディア」などの決定方法
参照元やメディアは以下のフローで決まります
gclidパラメータ付きのURLの例:https://〇〇.com/?gcild=〇〇〇〇
utmパラメータ付きのURLの例:https://〇〇.com/?utm_sourse=〇〇〇〇
データインポート
データインポートとは、CSVファイル等に記録した「外部データ」をGoogleアナリティクスにアップロードし、レポート用のデータとすることです。
管理>データインポートから設定が可能となります。
費用データの拡張
費用データの拡張は、あらかじめGA4側に参照元、メディア、キャンペーン名、キャンペーンIDなどが記録されていることを想定しており、広告の表示回数や費用などをインポートすることができます。
※CSVファイルに表示回数、クリック数や費用を含めて既存のデータを拡張すること可能。
アイテムデータ
アイテムデータの拡張は、予めGA4側に、商品ID(あるいは商品名)が記録されていることを想定しています。商品の属性を拡張することができます。
ユーザーデータ
ユーザーデータの拡張は、予めGA4側に、User-IDやクライアントIDが記録されていることを想定しています。
オフラインデータ
オフラインデータは、イベントとパラメータ一式をGA4に記録することができます。
レポート用識別子
管理>データの表示>レポートID>レポート用識別子で実施できるのは、GA4がユーザーを何によって識別するのか?の設定です。
設定の選択肢は「ハイブリッド」と「計測データ」があり、どちらを選択してもユーザー識別の確度の高い順に利用可能なテクノロジーを利用します。
アトリビューションとは
ユーザーが広告や、自然検索やソーシャルメディアやメールマガジンなど、複数の経路を利用してコンバージョンする場合があります。
その場合、発生した1件のコンバージョンへの「貢献」を、利用した経路ごとに「振り分ける」ことをアトリビューションと呼びます。
アトリビューションモデル別にパフォーマンスを確認できるのは以下のレポートです。
大分類 | コレクション | レポート名 | 特徴 |
---|---|---|---|
広告 | パフォーマンス | すべてのチャネル | 管理>アトリビューション設定で定義したアトリビューションモデルに従ったパフォーマンス確認が可能 |
アトリビューション | モデル比較 | アトリビューションモデルを2つまで比較しながらパフォーマンスを確認することが可能 | |
探索 | - | - | イベントスコープのデフォルトチャネルグループ、参照元、メディアを利用した際に、管理>アトリビューション設定で定義したアトリビューションモデルに従ったパフォーマンス確認が可能 |
ディメンションに「イベントスコープ」のトラフィックソースディメンション(参照元、メディア、キャンペーンなど)が利用されたレポートは、管理画面のアトリビューション設定が反映されます。