学ぶこと
本セクションでは、GA4のレポート(標準レポート・探索レポート)と、探索は以下のレポートで利用することの多い「セグメント」について学びます。具体的には下記内容です。
- GA4のレポートの種別
- 詳細レポート(表形式のレポート)を構成するディメンションと指標
- レポート
- 広告
- 探索
- セグメント
2種類のレポートの構造
GA4のレポートは、大きく分けると以下の通り、2種類に分類できます。
- 自動的に生成されるレポート:「レポート」「広告」
「レポート」では、ユーザーがサイトやアプリをどのように利用したか、一般的な疑問に答えることができます。 - ユーザーが自分で作成するレポート:「探索」
「探索」では、標準的なレポートを超える詳細なインサイトを発見するための高度な分析ができます。探索は「探す」という意味です。
「レポート」にある2つのテンプレート
標準的なレポートには「概要」という名のついたレポートと、ついていないレポートの2種類があり、テンプレートが異なっています。それぞれ「サマリーレポート」、「詳細レポート」という名前がついています。
詳細レポートの構造
詳細レポート(=表形式のレポート)は、以下の構造をしています。
- 全体を切り分ける軸:ディメンション
- パフォーマンスを定量的に表す数値:指標
したがって、詳細レポートの構造は「ディメンションの組み合わせ」だといえます。
また、「ディメンションで切り分けられた部分ごとのパフォーマンスを指標が示している」と表現できます。
ディメンションと指標の見分け方
ディメンションか、指標かは以下のルールで見分けられます。(緑YES、赤NO)
代表的なディメンション
- OS・ブラウザ・画像解像度
- 国・地域
- デバイスカテゴリ
- 年齢・性別
- ユーザーの最初の〇〇
- セッションの〇〇
- セッションの数
- ページタイトル・ページパス
代表的な指標
- アクティブユーザー数・総ユーザー数
- セッション
- エンゲージのあったセッション数
- エンゲージメント率・直帰率
- ユーザーエンゲージメント
- セッションの継続時間
- 表示回数
- コンバージョン・コンバージョン率
「セッション」と「セッション数」の違いですが、「セッション数」はユーザーさんの訪問が累計で何回目の訪問なのかを表すものですので、「〇回目に訪問したユーザーは~」と表現できるためディメンション、「セッション」は一般的なサイト訪問数ですので指標となります。
デフォルトチャネルグループ
ルールに基づいて、流入経路を分類したディメンションです。
レポート
レポート配下の各レポートについて学んでいきます。
リアルタイム
「ユーザーが過去30分以内に発生させたイベント数」にもとづき、ユーザー数、イベント数、表示回数などが確認できます。
集客
サイトがどのような参照元、メディア、デフォルトチャネルグループから「ユーザーやセッションを獲得したかを示すレポートです。
ユーザー獲得はユーザーをディメンションに、トラフィック獲得はセッションをディメンションにしています。
エンゲージメント
イベント名別、ページタイトル別、ページパス別などで、ユーザーがもたらしたパフォーマンスを確認できるレポート群です。また、どのページが最も多くのトラフィックを獲得しているかについても確認ができます。
収益化
サイトでどのような収益が発生しているかを、eコマース(商品別)、アプリ内購入(商品別)、パブリッシャー広告(広告別)の観点(ディメンション)で確認できるレポート群です。
ユーザー属性
国、地域、言語、年齢、性別などユーザーの属性ごとにパフォーマンスを確認できるレポート群です。
テクノロジー
デバイス、OS、ブラウザ、画面の解像度など、ユーザーの環境ごとにパフォーマンスを確認できるレポート群です。
広告
広告配下には、3つのレポートがあります。
すべてのレポートが、1回のセッションではコンバージョンしなかったユーザーについて、どの流入経路がコンバージョンに寄与したのか確認するレポートです。
- すべてのチャネル:管理画面から設定したアトリビューションモデルによって、経路を評価するレポート。
- モデル比較:3種類あるアトリビューションモデルを横並びに比較して、流入経路を評価するレポート。
- コンバージョン経路:ユーザーが実際に利用した流入経路を確認できるレポート。
探索
探索配下の各レポートでは、以下が確認できます。
番号 | レポート名 | 確認できること |
---|---|---|
1 | 自由形式 | ディメンションと指標を組み合わせた表形式のレポート |
2 | 目標到着プロセスデータ探索 | コンバージョンに至るまでのステップを確認できるレポート |
3 | 経路データ探索 | ユーザーが表示したページ順を確認できるレポート |
4 | コホートデータ探索 | 初回訪問日などの条件でグループ化したユーザーの後続の期間におけるパフォーマンスを確認できるレポート/td> |
5 | セグメントの重複 | 複数のセグメントを設定し、どのセグメント同士が重複しているのかを確認できるレポート |
6 | ユーザーのライフタイム | ユーザーの生涯価値(ライフタイム)を収支はもちろん、セッション等でも確認できるレポート |
7 | ユーザーエクスプローラ | 個別のユーザーの詳細な行動を可視化するレポート |
探索配下で作成したレポートは、デフォルトでは、作成した本人しか利用できません。同じプロパティにアクセスできるほかのユーザーからは、存在すら確認できません。
一方、作成した本人が「共有」をするとプロパティにアクセスできる全員が「読み取り権限」で閲覧できます。(編集は不可)
セグメント
GA4にはUAにも存在した「セグメント」を作成する機能があります。
「セグメント」とは「全体を部分に分けること」、また「分けられたもの」を指します。